広告代理店から愛を込めて

心筋梗塞になった40歳広告代理店の人のブログ

こんなに感動する「スタンド・バイ・ミー」は聴いたことがない。


らばQ

おもしろい。

無名のアーティストたちによりストリートで録音されました。


カリフォルニア州、サンタ・モニカのストリートミュージシャン、ロジャー・リドリーからスタートします。
次にルイジアナ州ニューオーリンズの盲目シンガー、グランパ・エリオットが、リドリーのベーストラックを聞きながら歌います。


さらにそこから、少しずつ世界中のアーティストのサウンドを加えて出来上がったものが、この映像なのです。
「笑顔、もしくは涙を引き出す映像」「一度聞くと頭から離れられない」といったコメントで埋め尽くされていましたが、
下手に言葉を並べるよりも聴けば素晴らしさが分かる映像ですよね。


いいね。↑フレーズも。ワードも。


PLAYING FOR CHANGEのサイトにとんでみると、
ちゃんとしたレーベルがコーディネートしてるんですね。
コンコルド。よく見ると、ケリーノーブルとか入ってる。
よくわからないけれど意外と小さくなさそう。


こうゆう立ち回りをして、いろんなところに隠れている表現者を、
ちゃんと価値づけする。素晴らしい。
“クリイエイティブ”に対して悲観する必要はなくって、
こういう立ち回りを視野にいれつつ広告会社も頑張ればいいように思います。



日本でも、確かにニコニコ動画にはじまり(?)、
プロサンプション的(正しい定義はよくわかりませんが)な動きは確かに興味深い。
けれど、なんかいつも違和感があったのがなんとなくわかってきた。



広がる感じがしないんです。やっぱり。



なぜなら、たぶん日本という国はみんなが思っている以上に保守的な国になってしまったんだと思う。
気付かないうちに。
何か気恥ずかしいものだったり、異物だったりを、受け止める土壌がない。度量がない。


んで、日本でいうソレ系って、同人とかアニメとかゲームとか、そういうジャンルが多いんですよね。
確かにパフューム関連とかで、pefect star〜とかメジャーになるのもあるのだけれど、やっぱ厳しい気がするのです。


ストリートミュージュシャンも、日本じゃなかなか受け入れられませんよね。
一部は除いて。当然レベルもそんなに。
NYのサブウェイのストリートミュージシャンは半端なかった。
(まああれはオーディションしてるんですが。)
海外のストリートミュージシャンは、なんていうか“一本立ち”してる気がします。
identitiyとして。生き方として。


日本の隠れた表現者の方たちって、
もちろん“一本立ち”してる方も多いんだろうけれど、
何かからの逃げだったりするような部分を感じて、ちょっと弱い。
“突き抜けた”覚悟とか、誇りとか、歓びとか、を感じない。


忌野清志郎が、なんであんなにいろんな世代に支持されてたのか不思議だったんです。ずっと。
ブレイクした一昔前の世代だけじゃなくて、若い世代にも支持者がいる。
たぶん、“突き抜け感”という点で、彼は明らかに“一本立ち”していた。




まとめるのが面倒になったので、箇条書き。
●音楽市場も、なんか“コモディティ的”な市場なんですね。やっぱり。
 こういう名曲のパワーを目の当たりにすると、
今のミュージックシーンのヒットって、なんかひどくちんまりして見える。

●どんな市場でも、しばらくはすごいイノベーションって起こりそうにないですね。やっぱり。


と勝手に感じました。ちゃんちゃん。