3の解決を実行したのがすごい。
たぶん、世の中の企業がゾウガメ状態なのは、ほとんとこれ。
「人が動かない理由」
には以下の4種類があることに気づきます。
1 知らない(現状を実感として把握していない)
内部にいると、厳しい現状でさえ日常になってしまい、危機感を失っていた。
2 責任を取りたくない
賛意を表明してしまうと、失敗したときに自分の立場が悪くなるから。
現場での協力はするが、賛成はしないという人もいた。3 めんどくさい
現状を変えるのが面倒なので、あれやこれやと、うまくいかない理由を挙げてやらないで済まそうとした。
4 あなたが嫌い
改革着手当時は20代とまだ若く経験も浅い漆氏、校長の娘という立場を盾に、
偉そうなことを言っていると感じる人がいた。
漆氏は、それぞれの理由について、
次のような工夫で乗り越えていったそうです。1 知らない(現状を実感として把握していない)
外部から見たらどんなに厳しい状況なのか実感してもらうため、
外の人に会いに行く時、同僚たちにも同行してもらった。2 責任を取りたくない
学内の様々な改革プロジェクトチームにおいて、
漆氏が「私が責任を取るから!」と、いわば皆の「風除け」になることを明言した。3 めんどくさい
できない理由を挙げる人は、漆氏とは「違う絵」を見ていた。漆氏は、改革がうまくいった時に、
生徒が喜んでいる「ゴール」のイメージを描いていたのに対し、動かない人たちは、
そのプロセスで遭遇するであろう、さまざまなトラブルや障害をイメージしていた。つまり、人によって、ゴールorプロセス、あるいは成果orリスクのどちらか一方しか見ていないことが
あるということ。そこで、漆氏は相手の見ている絵がどんなものかを聴き、一方、漆氏は、自分見ている絵がどんなものか
を相手に伝えた。こうして、お互いの見ている絵を交換することで、改革に対する理解と行動を促した。4 あなたが嫌い
わずか5分でもいい、改革に関わる簡単な仕事を頼み込んでやってもらう。そうすると視点が変わり、
主体者意識が出てくる。
こっち側に一度でも連れてくれば、漆氏は嫌いな対立者ではなく、同じ改革に取り組む仲間になる。
こうして、漆氏は、周囲を巻き込みながら、できることから改革を進めていったのだそうです。
http://www.mindreading.jp/blog/archives/200907/2009-07-03T1203.html