広告代理店から愛を込めて

心筋梗塞になった40歳広告代理店の人のブログ

Google Chrome: Hatsune Miku (初音ミク)


刺さる人にはめちゃめちゃささるCM。
ささらないひとにはまったくささらないCM。



よくターゲットを絞り切ったなあ。chromeだからこそ、か。

初音ミクをキャラクターとして使うのはやめようと思った】

ChromeのCMと一口にいっても、あのグーグルのそれもブラウザーのCMです。いわゆる商品説明のCMじゃありません。

とはいえ、ブランディングというのとも、ちょっと違います。また、このChromeのCMは今回はじめて行われているものではなく、過去にもいろいろなCMが作られています。

そして、その過去のCMを見ることができるページには、こんなことが書かれています。

 リンク: The web is what you make of it - YouTube.

More and more, the web is simply just part of your life and helps you get things done. See how people are using the web to do amazing things. The web is what you make of it.

ざっくり意訳しつつコメントを追加すると、このChromeのCMのシリーズというのは、Webで起きた素晴らしいリアルストーリーを紹介していくシリーズなわけです。

そして、初音ミクによるCMは日本限定のCMではなく、Chromeのグローバルな展開に位置づけられるものであり、じゃあそこには日本のWebの代表を出すしかないとなったときに、初音ミクが登場するのは、極めて自然な流れだったそうです。

そして、初音ミクでCMを作るということが決まったとき、本山さんが最初に考えたアイデアの中に、すでにこのChrome初音ミクCMの最後に出てくる「Everyone, Creator」という言葉は決まっていたそうです。

そう、なぜ日本のWebの代表が初音ミクなのかというと、それは初音ミクがだれかが考えた1キャラクターではなくて、日本のWeb全体でみんなが生み出し、作り上げたものだからです。


クリプトン・フューチャー・メディアといっしょに作った】

このCMの制作にあたって、もちろんまずクリプトン・フューチャー・メディアに相談に行き、本山さんは、とてもシンプルなことを言われました。

「クリエイターをフィーチャーする内容ならオッケー」

つまり、初音ミクをタレントやキャラクターとして使ってくれるなということです。そのことは、「Everyone, Creator」という言葉を最後に持ってくるということを決めた時点で、願ったり叶ったりのことですから、ここからクリプトン・フューチャー・メディアの全面的に協力による作業が始まっていきました。

このCMで使われている曲、「Tell Your World」も、このCMに使う曲ならkzさましかないということで、クリプトン・フューチャー・メディアと相談しながらで決めたとのことです。
Google「Chrome」新CMが「初音ミク」である理由を作った中の人に聞いてきた