広告代理店から愛を込めて

心筋梗塞になった40歳広告代理店の人のブログ

歩く。


歩道沿いの、「ここからは出ちゃいけませんよ」
っていう、点線の白線が昔から好きだった。


勝手にルールを作って、
白線以外は歩いちゃいけない、行き詰ったらアウト。みたいに。


あの頃は、なんだか見える景色が違って、
家並みの、ふとしたところにあるつつじの蜜をすすったり、
セミの抜け殻を拾って集めたり、
コンクリに線画が描ける石灰のチョークみたいなのを集めたり。


あの時は
生きることが今より新鮮だったのだと、
なんだかそう思ってしまうときがある。



痛みを覚えて、
すこしの痛みを飲み込んでちょっとだけオトナになった気がしているだけで、
きっと大半のオトナは大人になりきれていないのかなあ。


てゆうか、オトナってなんだろう。
自活していることだけでオトナ、とはとても思えず、
なにか、
自分と社会との距離を自覚して、
フレキシブルに対応できる能力を持つこと。
そして、
世代論ってのはあまりすきじゃないけれども、
やっぱり、上の世代と、下の世代がいることを知っていて、
全部含めて社会なんだ、と理解っている人。
というのも、なんか要件として在る気がする。