広告代理店から愛を込めて

心筋梗塞になった40歳広告代理店の人のブログ

18歳の気持ちだった。


あなたの斜め後ろの角を辿り 友達としゃべる見ないように…。
ただ憧れて 光の差すあなたを 奪い去りたいとさえ思っていた。


息も吐けず眺めるだけで
アタシジャタリナイ
その場所に似合わないから


やわすぎた私は 人混みの中埋もれ 光の差すあなたを見てた
輝けるあなたの 斜め後ろを辿り こぼれる光に手をのばす


あなたの歌を聴かないように耳を 
ふさげば良かった 見ないように…。


息も吐けず眺めるだけで
涙が落ちる 目が離せなくって
はああ


立ちつくす私は 流れる人に押され 倒れるように膝をついた
誰独り埋もれた 私のこと気付かず 光の差すあなたを見てた


アナタニナリタイ コレジャタリナイ


やわすぎた私は 人混みの中埋もれ 光の差すあなたを見てた
輝けるあなたの 斜め後ろを辿り 追いかけて走る
掴めるように


『隣人に光が差す時』 安藤裕子