広告代理店から愛を込めて

心筋梗塞になった40歳広告代理店の人のブログ

飛び込む。


何にもしたくなくて、でも何かをしなきゃいけない。
しなければならないことが決まっている中で、
何か別なことを愉しむ、ということが、
とても苦手である。


それはつまり、1つ以上の仕事はできません。
と言っているのと等しいのではないか。
とまたネガティブの池にダイブする。


うにうにと考えているのに疲れたので、
久方ぶりに古本屋に足を運んだ。


仲畑貴志の「ホントのことを言うと、よく、しかられる。勝つコピーのぜんぶ」
が、もう古本で出てて、ああ、まあ確かにここは広告会社の人たくさん住んでそうだしなあと思いながら、

ホントのことを言うと、よく、しかられる。勝つコピーのぜんぶ

ホントのことを言うと、よく、しかられる。勝つコピーのぜんぶ


文庫本をひとなめ。大学生のころにむさぼり読んだものがたくさんある。
村上春樹とか、村上龍とか、東野圭吾とか、貫井徳郎とか、福井晴敏とか、とかとかとか。


社会人になってからとんと読まなくなってしまったなーと思いながら、
たぶん大学生の時の、あのよくわからない読書衝動は、
ある種の逃避とある種のとてつもない欲望で支配されていて、
ここではないどこかを求める心と、違う世界を知っているという、底の浅い優越感と、
読書そのものに対する憧憬とが、ごっちゃごっちゃになあっていたんだろうなーと思いふける。


だから、基本的に自分は小説とかの物語の概要は覚えているのだけれど、
そんなに鮮明に記憶がないのである。
読後感のすごさとか、そういうのは覚えているのだけれど、
人に薦めるのに必要な、大事なアレコレが基本的に記憶にない。


「ああ、やっぱだめじゃんおれ。笑」


と自己納得して、スラムダンクの31巻と、

SLAM DUNK 31 (ジャンプコミックス)

SLAM DUNK 31 (ジャンプコミックス)

仲畑氏の本を買うて帰る土曜日。