ありそうもないことを、自分の都合のよい、望ましいようなふうに頭の中でめぐらす。
それを、ヒトはきっと「妄想」と呼ぶ。
最もありそうな未来にすがって、これこそが今の“空気”、ときめつける。
それを、ヒトはきっと「都合のいいヤツ」と呼ぶ。
どのような未来が訪れようとも、起こりうる未来を数多く経験し、想定し、準備ができているヤツを、
「いい男」というのかもしれない。
重要なのは、「望ましい未来」を選択し、それが起こることを期待し、努力することではない。
また、「最もありそうな未来」を見つけてそれに適応する、またはそれに「会社を賭ける」ことでもない。
重要な点は、どのような未来においても適切であるような戦略的決定を下すことである。
どのような未来が訪れようとも、シナリオを真剣に考えておけば準備が出来ているから、
どの状況下でも成功する確率がうんと高くなるのである。