広告代理店から愛を込めて

心筋梗塞になった40歳広告代理店の人のブログ

歯痒い。


社内でずっと言い続けていることを、サントリーがどんどんやっていく。
この歯痒さっぷりったらないね。。。

今回の響12年イベント、サントリーからの提案は「遊ぶ」だ。

「響 with ペリエ」を体感、「響12年」ブロガーミーティング(1)/ウイスキー


なんと響12年&ペリエを持ってきた。
だいたい、ワイルドターキーあたりならともかく、
普通スコッチや日本の高級ウイスキーペリエ混ぜる発想は出てこないですよ。
しかもこのグラス。ワイン用みたいだけど響ロゴいりの「フレグランスグラス」。
アロマカーブが特徴。ウイスキーをこれで飲ませるとは。


で、いけるんですよねえ響12年&ペリエ
なんというか、この新感覚。
シャンパンの代わりに飲んでもよさそうな'(もちろん味は違うけど、ポジションとして)。
オレンジトニックなど他のカクテルもなかなかいい。


昔からウイスキーベースのカクテルはいろいろあったけど、
定石として「高いウイスキーを使うのはもったいない」というのがあったのですよ。
ところが響でしょ。ふつうはストレートで行きたい所じゃないですか。
それがカクテルで、遊んじゃう。

会場となった丸の内のアンセンブル(ANTHEMBLE by My Humble House)は
「響12年をスタイリッシュにかつゆったりと楽しめるパブラウンジ」
というコンセプトでオープンした店で、ストレート・ロックはもちろん、
オレンジトニックなどのカクテルとシンガポール料理が楽しめる。
え、ウイスキーシンガポール料理?と思ったけど。
これがまたジャストにマッチ。たいしたもの。


それに、そんなに高くない。響12年オレンジトニックが750円。


これも遊び感覚のなせる業なのか。


サントリーウイスキーに対する考え方は、
「日本人のために」「伝統と革新」。


今回のイベントはまさにそれを見せ付けられた感じ。


12年物のウイスキーで遊べるのは成熟した社会だと思う。
不景気なのは間違いないけど、
こういう豊かさを持てるようになったことを評価してもいいじゃないか。
たとえばバブル期にこんな気の利いた洒落たことはできなかった。
そういう意味では僕らの社会はずいぶん進化したと思えないか。
響やニッカの余市・竹鶴が海外コンペで立て続けに受賞しているのも、
そうした「豊かさ」のひとつなんだと思う。


せっかくテイスティングさせていただいたのでちょっとだけ味の事を付け加える。
よく勘違いしている人がいるけど「12年」というのはブレンドした酒の中で一番若いのが12年だということ。

実際、響12年には30年物のモルト(社内用語で「古酒」)が入っている。
これがね、30年てすごいと思うんだけど、単体で飲んでもあんまりおいしくない。
でも熟成感を入れるために必要なんだそうだ。


さらに僕も大好きな梅酒樽モルトも入っている。
これも人によっては「梅の香りが強い」と敬遠されそう。

こういう癖のあるモルトブレンドして、
ひとつの味にまとめ上げるところにブレンデッド・ウイスキーの凄さがある。
遊ぶのもいいけど、酒が好きな御仁はぜひ一度ストレートで試して、
そのパインにも似た香りをお試しいただきたい。そ
うすると、これをフルーツとあわせてカクテルにする意味も見えてくると思う。


モノがしっかりしてないと、遊んでも、そうそう豊かな気持ちにはなれないのよ。

あるお客さんで、「この方が得意先のキーマンだ。」とニラんでいて、
1年前からずっと営業に言い続けてきて、「ケアしてね」。と言い続けて。
で、今になって営業も理解。。。


いやいや。営業変わるぞコノヤロウ。。


なんつーか。ここのところ、こういう社内レイヤーの壁(特に先輩)にぶつかることがすごく多い。
認識がズレる。というか。空気読みがズレる。というか。


同意を獲得できない自分の力量に問題があるのは1つ。
そして、そういう先輩にぶつかると急激に気持ちが萎えてしまう点が問題であるのも1つ。

ただ、ビジネスマンとして、広告人として、水商売のプロとして、
個々の「読み」がびっくりするくらいズレるのが、どうしたもんかと思う。


ICレコーダー毎回ひそませようかな。