広告代理店から愛を込めて

心筋梗塞になった40歳広告代理店の人のブログ

企画と課題設定。

「企画」ってなんだろう。



コアアイディア
ビッグアイディア
コンセプト
エンゲージメントテーマ


似たような言葉はたくさんある。
これらの言葉の厳密な意味を聞かれると、正直「うっ・・」ってなる。いまだに。
ただ、みんなが言う「アイディア」みたいなものは、だいたい「企画」なんだろう、と解釈してる。
あと、尊敬している先輩CDが、「企画」という言葉を使うので、つかっている、というのも大きい。

要件が2つあって、
・商品/ブランドとターゲットを結び合わせるものであること。
・課題に対する解決策になっていること。


と、これも勝手に思っている(正しいかははなはだあやしい。)


なんとなく、わかりやすい(と思っている)例が頭の中にはあって、
「MADE IN FUKUOKA」
http://nikefukuoka.jp/archives/2011/04/04/100400
これは、NIKEiDという商品と、福岡人というターゲットを結びつけたもの。
店頭来店促進(ターゲットの店頭への興味の薄れ)が課題。(たぶん)
福岡大名通りのストリートカルチャーで、ローカルにネームバリューのある人を起用して、
NIKEiDを福岡色の強いものに変身させた。



いま進行している案件で、GO or NO GOでぐちゃぐちゃになっているものがあって、
ネックはいろいろあるんだけど、わかりやすくいうとコスト。

いま進行している企画が、コストが合わない。
だからGOが出せない。あと、投資額にみあうリターンが得れる確信がもてない。


原因はいろいろあるんだろうけれど、根本の原因は、「課題設定」なんだろうと思う。
ふんわりとした課題は共有できてるんだけれど、本質を突く課題になりきれてない。
その状況のまま、「なんか面白そうでそれっぽい企画」にのっかってしまって、
時間もないからそのまま突き進んでしまっている、っていう感じ。

・商品/ブランドとターゲットを結び合わせるものであること。は、「なんか面白そうでそれっぽい」からクリアしていて、
・課題に対する解決策になっていること。が確信できない。


そんな感じ。


なぜそうなったかというと、企画を出したクリエイティブが、
商品のポテンシャルを非常に評価し→それを拡張したアイディアを思いついてしまって→それを企画として→なんとなく進んでしまった。
みたいな。


最近、「実行力」が問われるなあと強く感じているのと同時に、
そんな「課題設定」みたいな次元も、非常に難しいなあと思っている。


難しい・・・。