院生になり、シュウカツに悩んでいる後輩がいた。
なにか、シゲキとなるものを送ってあげようと思った。
少なくとも、3年分は、彼女にない経験をしているはずだ。
本にしよか、Webにしよか、とあれこれ悩む。
と、1冊の本を思い出した。
- 作者: 福田和也
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/10
- メディア: 文庫
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「礼儀正しい」ということは、つまり「油断しない」ということなんだね。
対面している相手が、一体どんな相手なのか、何を考えているのか、まったく分からない、
自分にいかなる敵意や思惑をもっているのか分からないという認識、油断しないという態度が、
礼儀正しい姿勢に出るんだ。
僕も時々、仕事で不作法な人に会う。
挨拶をしないとか、とても高飛車な態度をとるとか。
でも、僕はそういう人にたいしては、ある種の安心をしてしまう。
というのは、そういう人というのは、結局たいしたことがないんだね。
不作法な態度をとるというのは、相手を見くびっているということだ。
見くびるというのは、失礼である以前に、
認識が甘い、ゆるい、ということなんだな。
夢ややりたいことが見出せず、
NEETがあふれる現代においては本当の生き方を実践するのはなかなか難しい。
1.自分のやりたいこと
2.自分ができること
3.世間が求めていること
この3つを満たせた人は幸運だ。あまねく成功者になっている。この3つがそろわないために人は紆余曲折、試行錯誤を繰り返す。
「35までにやりたいことがみつかればいいね」
言論界で活躍する著者が若者に発したこの言葉は僕の心にすごく優しく響いた。
著者自身も辛酸を舐めているがゆえに説得力が増す。
仕事とはなにか?
生きるとはなにか?
もう一度問い直そう。
仕事ではまだまだだけど、年下の愛する後輩たちに、
世の中にあふれる、しがないおじさんたちよりも、
少し分かりやすく、そして優しく、示唆をしてあげることは、
きっとできる。
そう思った。