広告代理店から愛を込めて

心筋梗塞になった40歳広告代理店の人のブログ

消費者は、「大衆」扱いしないでいただきたいと思ってる。

今の時代にモノやサービスが売れるには3つの条件 があります。
それは「いちばん安い」か、「いちばん性能がいい」か、「いちばん愛されてる」かの3つです。
このどれかしかないのです。つまり、最安・最高・最愛のどれかということです。

わかりやすいです、カタカナが使われてなくって。笑

格安は、差別化要因になりにくくなりつつある。
また少子化が進むなかで国内市場での薄利「多売」が難しい。
最高は、常にひとつ。
趣味嗜好が多様化する細分化市場で、投資を回収できるか不安。
そこで狙うべきは、最愛、という話なのだが、
多くの企業にとって「最愛」こそが会社を生き延びさせる唯一の道だと思っています。
そしてその実行手段としてのITやインターネットやソーシャルメディアは大きな可能性を秘めているとも思っています。


この最愛を目指す、という考えは認知経路にも当てはまると思っている。


自分と趣味嗜好があう愛読ブログ、mixi友、フォローで紹介された新規情報は、無条件に肯定的なスタンスで情報を受け入れる。
飲食や本など低額な消費財は実際に試してみることもあるし、高額であっても、比較的肯定的なイメージで心にとどまる。

逆に、一方的にメッセージを送るCM、バナー広告、PRメールは猜疑心の強い目で見始める。
「本当に良いの?」と比較サイトやブロガーの感想など、自分が納得できるまで他人の評価をくまなくチェックする。
ひどいときには最初からスパム扱いでシャットアウト。

自分が「気になる」「信頼している」「好きな」情報筋から受け取る内容を肯定的に受けとめるということは
、満足度(ロイヤリティ)を高め、ファンを築き、できるだけ多くのファンに語ってもらうということになるが、
そうはいってもファンがいない場合のまず一歩目。

あそこで買いたい・あのブランドがいいと思っていただくには「特別な体験」を提供しなければなりません。
感動は(不満も)事前期待とのギャップで生まれるものですから、最初に取り組むべきはお客さまひとりひとりの事前期待を知ることです。

情報収集が大事です。ソーシャルメディア上で語られているユーザーの声に耳を傾ける。
ただユーザーすべての意見を聞く必要はない。
自社のコンセプトを強く持って、その範囲内でユーザーごとに対応できるカスタマイズを施すのがベストです。

「たくさんいる大衆のひとり扱いしないでよね!」という恋人感覚が、ユーザー側の気持ちじゃないでしょうかね。
http://ameblo.jp/kimurasatoru/